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Trick or Treat...? 

ハロウィン文。
腐要素は特にないけど、白黒。

リア友はバックしてください。









よく旅人が訪れる、商いが活発な小さな町。
その町の近くにある、とある森の噂。

「あそこには、魔物がいるんだ。
人の生き血をすする化け物が。
それから逃れるには、お菓子を持っていくことだよ」

その噂を聞いた旅人が、お菓子を持って森へ向かった。
橙色の綺麗な髪をした少年だったという。






* * *





「やばい・・・」
一人言が達者なわけじゃないが、つい口に出てしまう。
「・・・迷った」
一人身の旅人が、地理もわからない森で迷うことほど危ないものもない。
しかし、さっきからの霧のせいで右も左もわからないんだ。
「どっかに家さえあればな・・・」
この霧をしのいで、早く森から出たい。
あんな噂を信じるわけじゃないが、気味が悪い。
店の人に無理やり押しつけられたお菓子を、ポケットの中で握りしめた。


「――――おい」
「ぅおぉいっ!!??」
びっくりしすぎて変な声がでた。


後ろを振り向くと、ランタンを持った男が呆然としている。
「なんだ、びっくりしたじゃねぇか・・・」
「びっくりしたのはこっちだよ」
「何だ、今の声」とツッコまれ、言葉が詰まる。
でも、人がいたということに安心した。

「あっと、道を教えてくれねぇか・・・?  すっかり迷ってて・・・」
その男はランタンで辺りを見回して、ため息を吐いた。
「案内してやれなくもないが、何せこの霧だ。  危険な真似はしたくねぇ」
無理か、と小さく肩を落とした時、
「俺の家が近くにあるんだ。  そっちなら案内するぜ」
願ってもない話だった。
「・・・いいのか?」
「お前みたいに、濃霧で迷うやつの面倒みるのも俺の仕事だ」
ここは好意を受け取っていいらしい。
霧でもはっきりと見える白い姿を追いかけて、小さな家屋にたどり着いた。




「奥の部屋は自由に使っていい」
部屋の空き部屋を貸してもらった。
迷いこんだ旅人のために、空けてあるようだ。
「紅茶でいいか?」
リビングに行くと、甘い香りがした。
遠慮せずに、紅茶とシナモンスティックをもらった。

「・・・一人で住んでるのか?」
その質問に、男がふりかえる。
森の中では見えなかったが、綺麗な白い髪と肌をしていた。
「まぁ、こんな森の中で暮らすやつなんてそういねぇよ」
「寂しくねぇのか?」
「てめぇみたいに、迷いこむやつがしょっちゅういるからな」
「そっか、優しいんだな・・・」

そう呟くとからかっていた男が、急に驚いた顔をした。
「どうかしたか?」
「いや、変なやつだなお前・・・」
少し笑った男を見て、そう言えば聞き忘れていたことを思い出した。
「名前は?  俺は黒崎一護」
相手は少しの間を空けて、「好きに呼べ」とぶっきらぼうに言った。



「じゃあ、ハクで。  お前、白いし」
「・・・3秒前の俺の言葉を撤回したい」






* * *






この森の霧は、一度発生すると数日は元に戻らないらしい。
この数日、食べ物に困ることはなかった。
何より、お菓子なんて旅人がそうありつけるものじゃない。


その甘い味は、俺を溺れさせていった。


この家に泊まって3日目。
霧もだいぶおさまってきた。
ハクは、時々この家をでて、どこかに向かう。
多分、食料調達なんだろうが、ハクはこの家から外にでることをとがめる。
興味本意で、その後をついていった。




それが、間違いだった。
そんなことしなければ、
きっと、こんなもの見なくてすんだのに。




「いや、止めてくれ・・・!」
旅人の男が、必死に叫ぶ。
俺は木の影に隠れて、震えていた。
「止めろって言われて、止めると思ってんのか?」
笑いをかみ殺した声は、何度も聞いたことのある声。
「そうだ、菓子はあるか?」
「えっ」
男は戸惑ったように答えた。
「あんなの、ただの噂と思って・・・  頼む、許してくれ!」
「そうか、じゃあ仕方ねぇ」


「――――イタズラ、だな?」


「ひっ」という声は、俺と男のものだった。
体が震えて、上手く息が出来ない。
まさか、アイツが――――

その時、俺の横に何かが現れた。
見つかった?  そう疑った時には、もう視界が暗くなっていた。







「大丈夫か?」
気づけば、いつものベットの上だった。
「ほら」
温かいミルクを渡され、その甘さにほっと息を吐く。
もしかしたら、夢を見ていたのかもしれない。
「あっちの方に別の菓子も用意してるぜ?」
確かに、リビングの方から甘い香りがした。
いつもの様子に、別の意味でほっと息を吐く。

「悪いな、いつもいつも」
「いや、いいんだって・・・」
そう言って、ハクは俺のポケットにそっと触れた。



「――――見返りはポケットの中身でいいから」



夢じゃなかった。
そう思う前に、俺は家から飛び出していた。









「はぁっ、はっ」
走り始めてずいぶんたった気がする。
霧は晴れてないが、木々の場所を確認できるくらいまで落ち着いた。
荷物もぜんぶ置いてきてしまったけれど、殺されるよりマシだ。
「はっ、げほ・・・っ」
息が切れてきたところで、立ち止まる。
崖のような壁が目の前にあったが、そろそろ逃げきったかと後ろをふりかえる。
「残念だったな」
木の上で、歪む金色の瞳。


「あっ・・・」
もらした声に、またアイツの口も歪む。
「大丈夫、殺しはしねぇよ。  俺はお前が気に入ったんだ」
安心よりは、寒気がした。
「お菓子、やるから・・・っ!」
苦し紛れに言うと、アイツは一瞬で俺の前へ来て、俺の手に触れた。
「菓子はもらうが、イタズラは止めねぇ」
「どうして・・・っ」
「俺はワガママなんだ」
「や、止め・・・」
さらに顔を近づけて、ハクは子供のように、くすりと笑った。






「  Trick and Treat  」














よく旅人が訪れる、商いが活発な小さな町。
その町の近くにある、とある森の噂。

「あそこには、魔物がいるんだ。
人の生き血をすする化け物が。
それから逃れるには、お菓子を持っていくこと。
あ、あと、その魔物は好みがあって・・・
チョコレートを持ってきてくれると嬉しいな」

またその噂を聞いたある旅人が、お菓子を持って森へ向かった。




その噂を流したのは、先日町から旅だった少年とそっくりな、

橙色の髪をした少年だったらしい。















◆アトガキ◆

1日クオリティ。
ハロウィンはスルーする予定だっだのですが、
やっぱりした方がいい?と思い、
今日から作り始めました←遅い


簡単に解説をいたしますと、
まず、ハクは森に住む吸血鬼的なものです。
町に自ら噂をながして、お菓子を持ってこさせていたのです、本人はお遊びのつもりです。
一護は気に入られて、仲間にさせられてしまいました。
そして今度は、一護が噂をながしに行きます。

コメディチックなものから、シリアス・ホラー風味へ。
落差が激しいww
まぁ、後日談として致死量まで吸っていたハクを、一護が死なない程度にしろと怒ったり、
いつまでたっても、人の血が飲めない一護に、ハクが自分の血を与えてあげたり。
吸血鬼として生きることに最初は反発する一護と、そうさせてしまったことに少しの後悔を覚えるハクと、
そんな気遣いとハクの孤独さに気づいた一護がデレ始める。

そんな話がみたいです、とっつぁん。←誰


ネタはボカロ曲「trick and treat」から。
一度書いてみたかったのですたい。

即興駄文でしたが、楽しんでいただけたら光栄です。
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